要点を欠くことなく、しかも短い時間内で発言するのが、会議出席者の心得だ。人数の多い会議では、発言者が偏ってしまうことが多い。司会が「そろそろ閉会したいと思いますが……」と言ったとたん、「いやあの件については、まだこんな意見が……」と、発言が相次ぐことになってしまいがちだ。そのためにこそ、発言したいという人間は、時間内ではっきり発言を確保しておくことだ。上手な発言をするためには、いくつかのポイントがある。
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その第一は、三分間スピーチを身につけておくことだ。三分間というのは、短いようでかなり長い。結婚式などのスピーチは、三分以内で終えるのが上手なスピーチといわれる。これは聞き手が退屈しないですむ時間であり、逆にいうと三分はまた発言者も必要十分な事柄を話すことのできる時間枠であるといえよう。NHKのアナウンサーが一分間に話す言葉は、だいたい約三〇〇字といわれる。したがって、三分間では約九〇〇字、四〇〇字詰めの原稿用紙に直すと、二枚半くらいまでの長さということになる。会議では、そのくらいの字数と時間で発言するつもりで準備しておくようにしよう。第二として会議出席者の大切な心得は、確実な資料を用意しておくということだ。とくに、ビジネスでは数量的な資料が大切なので、その点に関しては徹底的に事前チェックしておく必要がある。下調べを十分にしているかいないかの判断は、数量的な資料をどれだけ揃えてあるかでわかるといってもいい。不十分な調査による発言を聞いていると、「そのように推論できます」とか「ではないかと思われます」というセリフが最初から飛び出す。推論は、事実の報告のあとにするべき性質のものだが、調べが不十分だと最初から最後まで、推論だらけになってしまうのだ。これでは聞き手が誤った結論に達してしまうこととなる。第三としては、聞き手の顔をまんべんなく見ながら、大きな声で発言するということだ。視線をずらしたり下を見ながら発表する新入社員が圧倒的に多い。これは聞き手にとって不快であるばかりでなく、発表そのものが自信のないものだと思われてしまう。姿勢をきちんとして、胸を張っての発表こそ説得力のある発言となることを、銘記しておいてもらいたいものである。社会人としてのマナーを学習する方には、有名な日創研のフォローアップセミナーが一押しです。
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