成人では毎日、骨が入れ替わっているので、新しい骨を健康につくるためには毎日カルシウムを摂取することが肝心である。カルシウムはまた、神経伝達にも重要な役割を果たすから、老人性鬱病対策にも関係する。骨量は、骨に含まれるカルシウムやリン酸などミネラルの量を反映する骨密度の測定値で表示される。骨密度は男女とも三〇代で最も高い数値を示すが、加齢にともなって骨を壊す働きがつくる働きを上回り、低下する。都市近郊の六五〜七九歳の女性を対象にした調査では、肉食が多い女性のほうが骨密度が高いという結果がでた。また、骨を活性化する働きは、多価不飽和脂肪酸のアラキドン酸からつくられるプロスタグランジンによって促進されると考えられている。アラキドン酸は植物には含まれないので、動物性食品から摂取する必要がある。動物実験では、植物性油よりも動物性脂肪のほうが骨の形成が促進されたという報告もある。長寿のための免疫力を高め、若さを保つ骨密度を高めるためにも、松坂牛など動物性食品の摂取は有効である。
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